10年目の初対面!


小千谷小学校に義援金を届けた。

その時に生徒を代表して受け取ってくれた『松田香恋』ちゃん・・・彼女とは約10年前からの縁がある。


香恋ちゃんと会うのは今回が初めて。 
テディベアが繋いでくれた10年越しの対面。

そんなお話を書かせて頂きます。    
                                

照美


香恋ちゃんのお母さん『松田千枝子』さん。彼女とは年に1度、年賀状のやり取りをしています。

お互いに合う事の無かったお客様。彼女が小千谷市に住んでいる事は以前から知っていました。


中越地震直後、ご家族の安否が判らず心配していましたが
連絡が付き多少の怪我があったものの全員無事と聞きまずは一安心!。


POBの活動で集めた義援金を小千谷小学校に贈る事になり「お会い出来る時間があるかな?」と千恵子さんに連絡を入れた。

すると偶然にも娘さんの香恋ちゃんがかよっている小学校だと言う事がわかり、生徒代表で受け取ってもらうのは
香恋ちゃんしかいないと思い、小学校側へ早速リクエスト。・・・・・OKを頂きました。


さて、私と松田千枝子さんの関係ですが、単純に言えばローズベアのお客様。

約10年前にお手紙を頂いた事がきっかけでした。


香恋ちゃんは、生後一ヶ月の検診で重い心臓の病が見つかりました。

手術をしなければ治らない、しかし体力的に問題がありすぐには手術が出来ない。

この事を聞いた千枝子さんは「目の前が真っ暗になった」と言います。

家族が見守り、危険な手術に耐えられる体力の回復を心待ちにしていたある日

偶然にも当時上越で作家活動をしていた私の存在をテレビ番組で観て知ったそうです。

そして千枝子さんはテレビ局に問い合わせ私の元にお手紙を下さいました。

香恋ちゃんの写真と病気の事などが書かれていた手紙。

無事に手術が成功して七五三の3才お祝いを晴れ着で迎えたいと
願いを込めて、着物生地でバッグ型のテディベアのオーダーを頂きました。

私は早速、制作に取り掛かり首にお守りを付けて千枝子さんに送りました。
(この時は宅急便で・・・)

その後、7時間に及ぶ手術も無事に成功し七五三も迎えることが出来、今では年に1度
病院で検査を受ける位に回復しました。

そんな縁で繋がった香恋ちゃんとの初対面、校長室で待っていた私はドキドキ!

私が知っている香恋ちゃんは、
1歳で心臓の病に苦しむ 
か細い赤ちゃんだった頃。しかも写真で・・・


校長室のドアをノックして入ってきた香恋ちゃんは
多少緊張してはいたもののスラッと長身で
可愛い少女に成長していました。 




私と目が合いニッコリ照れ笑いを浮かべおじぎをした。

「大きくなったね!元気でよかった」と 私は感無量。。。



10年前に制作した着物ベアも持ってきてくれて、
10年ぶりの再会。 お守りもそのまま付いていました。

今回の義援金を贈るにあたり、取材に来ていた
TV局のインタビューの中で
着物のベアを「一番大切なもの」と言ってくれて
私も凄く嬉しかった!!


同級生よりも大きくなり、元気に育ってきた香恋チャン。
受け渡しが終わった後にお友達と一緒に走り回る姿を見て
テディベアが繋いでくれた縁に感謝しました。





校長室を後にすると香恋ちゃんのお母さん

千枝子さんが学校まで来てくれていました。

別室をお借りして色々な話をしました。


おもわず涙が・・・


香恋ちゃんが赤ちゃんの頃の写真を見ながら当時の話を聞き

思わず涙が溢れてきました。

お守り付の着物ベアを
「精神的な支えが本当に嬉しかった」と
言ってくださった時には

私自身が「この仕事を続けて来て良かった」と
自信と勇気を頂いた気持になりました。


幼き頃の香恋ちゃん
なかなか体重が増えず同じ歳の子の
半分程の体重しかなかったと言う



その後、千枝子さんのお宅にもお邪魔しました。

やはり震災の影響があちこちに残っていました。
よく見ると階段が崩れている


千枝子さんのお宅に面した通りの反対側は今でも自宅に戻る事が出来ずに
仮設住宅で生活しているそうです。

千枝子さんの自宅も壁が崩れ、階段は落ち、柱が取れ、家全体が傾いたそうです。

千枝子さんや香恋ちゃんも九死に一生!

地震当時、香恋ちゃんは居間で寝ていたそうです。 千枝子さんはお風呂に入っていました。

ものすごい音と揺れ。千枝子さんが入っていたバスタブは割れ、お風呂のお湯は一気に無くなった。

驚いた千枝子さんは裸のまま 居間に居る香恋ちゃんの元に向おうと暗闇の中

泣き叫ぶ香恋ちゃんの声だけを頼りに辿り着き、

家から外に逃げ出そうとしても家具等が散乱し戸が傾いて動かない。

閉じ込められた状況の所を、お隣のご主人に助け出されたそうだ。


千枝子さんのご主人は丁度出張中で留守。2人の息子さんはアルバイトとお友達の家にいて
家族全員の無事を知ったのは翌日、家族全員が揃ったのは三日後の事だと言う。

車内での生活や体育館での集団生活を経て、
自宅に戻ってもガスなどは使えずにいたらしい。
この柱が抜けたそうだ
壁も崩れたが直した


  

未だに自宅での生活が出来ない人も数多く、恐怖心も拭えずに余震が起こる度に記憶が戻ってくる。

そんな生活が現在も続いている。  

一日も早く元の生活に戻り 震災の恐怖を忘れる事は無くとも、
安らぎの時間が多くなる事を心より祈っています。
町には至る所に看板が 住人は今も戻れず
仮設で生活している


最後に、今回の訪問にあたり 「幸せの四葉のクローバーベア」を香恋チャンにプレゼントしました。

香恋ちゃんには内緒で千枝子さんに渡し、学校から帰った香恋ちゃんは凄く喜んでくれたそうです。

テディベアが結ぶ縁!これからも大事にしていきたいです。。。。。

                 照美
上記の文章及び写真は松田千枝子さんの了承を得て掲載しています。
無断転載・転写は固くお断りいたします。  


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